人生初の出逢い ウラナミアカシジミ !

 


  どえらい出逢いがありました。ウラナミアカシジミです。生きているものに出会ったのは人生初めてと思われます(撮影6/1)。50年前(半世紀前ですね!)昆虫少年だった頃よくこの三貫清水に採集に来ていました。今は亡きクロシジミやミドリシジミは捕獲しましたが、このチョウとの出逢いはありませんでした。長野県や群馬県に採集旅行へ行った時も、これは見られなかった記憶があります。還暦過ぎて新しい出会い。長生き(と言うほどでもないですが)はするものです。

 このチョウは現在埼玉県では絶滅危惧II類となっています。ネットで見るとさいたま市では秋ヶ瀬公園などに居るとありますが、2008年くらいまでの記録なので今はどうなのでしょうか。
 それが今年この三貫清水の森にいたのです! かなりの興奮状態に陥っていてなかなかレポートが書けません。

 食草はコナラやクヌギ。したがってこの三貫清水の森は適した環境で、昔からいてもおかしくなかったのですが何故か出逢えませんでした。撮影の後捕獲しようとか、と網を持って戻りましたが、どこかへ消えていました。実は私も捕獲に迷いもあったので、結果オーライでしょうか。

 下に書きましたが、アカシジミとミズイロオナガシジミも今年はたくさん元気な姿を見せています。今年はゼフィルス(アカシジミやミドリシジミの総称)の当たり年なのかも。この勢いで、仲間であるミドリシジミ(埼玉県のチョウなのだ)にも期待しましょう。





 拡大してみました。なかなか翅を開かないのが特徴です。開くと翅表のオレンジ色が大変美しいのですが。




 
 アカシジミも元気です。翅のオレンジ色と葉の緑色、コラボしてますね。今年は多いです。水路の付近あたりの植物の葉の上に注目してください。






 ミズイロオナガシジミも今年は豊作(?)のようで、北池、南池周辺にたくさんいます。白地に黒のアクセントライン。シャープな模様です。





2014/6/2 馬場一秋