ミドリヒョウモンがいました

 


 写真はミドリヒョウモンと言います(撮影9/29)。翅はボロボロ、ピントも合っていないのですが三貫清水の森で初めて撮影に成功したので報告します

 ヒョウモンチョウの仲間はツマグロヒョウモンを除いて通常は山地に棲息していて、この三貫清水の森のような平地には居ません。ところが、夏は山地にいるヒョウモンチョウが秋になると平地に来るようになります。子供のころからそうなのですが、秋になるとヒョウモンチョウを家の近くでよく目撃するようになります。そんなことで、8月末から昆虫少年たちは目の色を変えてヒョウモンチョウを狙ったものです。秋になってヒョウモンチョウが平地に姿を見せるようになる理由は、山地が寒くなって花がなくなってしまうからでしょうか。今でもよくわかりません。

 このミドリヒョウモンも羽の損傷度から見て、夏は山地にいたものと思われます。見た感じツマグロヒョウモンとよく似ています。ヒョウモンチョウの仲間は翅の表面はほとんど同じで、裏面を見ないと違いがよくわかりませんが、ミドリヒョウモンは前の翅の3本の横筋が特徴です。翅の裏には名前の通り、緑色の部分があります。

 子供の頃、ヒョウモンチョウやその他の高原にいる珍しいチョウを採集したくて夏休みの家族旅行は親に山に行くことをねだったものです。ところが親は勿論他の兄弟も昆虫には興味がないので、山でなく海を主張。いつも夏休みは家族と対立していました。

 



2013/10/6 馬場一秋