ジャコウアゲハ 毒蝶だぞ!

 

 

ジャコウアゲハ(♀)を久しぶりに撮影しました(撮影日8/27 スマホ使用)。 今年はこのチョウを見かける機会が多く狙っていましたが、やっと2009/8/30 の報告以来の撮影に成功しました。♀は写真のように薄茶色でアゲハチョウの仲間では珍しい色の持ち主です(♂は黒っぽい)。

 このチョウは毒蝶であることで有名です。
 ジャコウアゲハは幼虫時代、ウマノスズクサという草を食べますがこれには毒性のあるアリストロキア酸というものがあり、ジャコウアゲハは幼虫時代にその葉を食べることによって、体内に毒を蓄積します。この毒は成虫になっても体内に残るため、ジャコウアゲハを食べた捕食者は中毒をおこし、捕食したものを殆ど吐き出してしまうとのことです。そして、一度ジャコウアゲハを捕食して中毒を経験した捕食者は、ジャコウアゲハを捕食しなくなると言われています。

 このため、ジャコウアゲハに擬態する昆虫がいて、クロアゲハなどがその一つと考えらています。

 ただ、どうなんでしょう。私は「擬態」というのはよくわかりません。クロアゲハが「ジャコウアゲハに擬態すれば襲われない。よし、擬態しよう」と考えて姿を変えらるわけないですよね。「A君はハンサムだから女性にもてる。よし、俺はA君に擬態しよう」なんてことができないのと同じように。偶然似ていたというのが真実ではないでしょうか。それとも「進化」というプログラムに含まれている「何か」のなせる業なのでしょうか。









                                                     
2013/9/1 馬場一秋