ルリボシカミキリ&ノコギリクワガタ  


 今夏は珍しい昆虫の当たり年かも。アサギマダラ、チョウトンボに続いてルリボシカミキリというカミキリの撮影に初めて成功しました。
 図鑑では全国に分布とありますが、子供の頃からの記憶を辿ってもどうも思い当たるフシがなく、生涯初めての出会いのようです。

 体長は2,3pですが、美しい水色の体にすっきりした黒い紋、大変綺麗なカミキリです。日本を代表する甲虫としてルリボシカミキリを挙げる昆虫愛好家も多いそうです。国蝶がオオムラサキであるならば、日本国の甲虫は、本種ルリボシカミキリだと思う、という意見も。

 福岡 伸一さんという気鋭の生物学者(現 青山学院教授)がおいでです。爆笑問題の太田、田中のお二人と共著の「爆笑問題のニッポンの教養 生物が生物である理由 分子生物学」という著書が有名ですが、彼が小さいころ憧れたのがルリボシカミキリだったそうです。

「ルリボシカミキリの青」という著作があり、http://honz.jp/16639 にエピローグが紹介されています。

「 小さなカミキリムシ。でもめったに採集できない。その青色は、どんな絵の具をもってしても描けないくらいあざやかで深く青い。こんな青は、フェルメールだって出すことができない。その青の上に散る斑点は真っ黒。高名な書家が、筆につややかな漆を含ませて一気に打ったような二列三段の見事な丸い点。大きく張り出した優美な触角にまで青色と黒色の互い違いの模様が並ぶ。私は息を殺してずっとその青を見つづけた。」

 主な餌となるのは植物の花粉、果実、樹液などで、前回レポートしたゴマダラカミキリや、シロスジカミキリのように生木を食害することはないので、それほど害虫ではないようです。成虫は昼頃までは餌を採り、それから繁殖のため、倒木や貯木場、立ち枯れた広葉樹のある場所に移動する。新鮮な材よりも、より朽ちたものを好むとのこと。

 標本にしてしまうと水色が消えてしまい、茶色になってしまいます。ですから、昔の図鑑は標本の写真を使っていたのでなんでルリボシというのかわかりませんでした。






 その他、子供たちの愛するカブトムシやクワガタムシも出てきています。これはノコギリクワガです。残念ながらカラスあたりに襲われた亡骸ですが、結構新しい物です(なんでもカラスのせいにするのはカラスに失礼ですが)。他にコクワガタも確認しました。








 最後はウシガエルのオタマジャクシです。北池にたくさんいます。5p近くある大きなオタマジャクシです。はっきりわかりませんが、足が出ているようです。




 
   
 


2013/7/14


























                                                           2011/8/28 馬場一秋