昆虫観察会 6/30 より
  

 6/30(日)に恒例の昆虫観察会を行いました。

 最初に出会ったのが下のゴマダラカミキリでした。久しぶりの出会いでした。漢字では「胡麻斑髪切」。怖そうな表現になりますね。首を前後に動かして、ギイギイという音をたてます。初めて聞くと威嚇音のように聞こえます。

 カミキリムシは幼虫・成虫とも生木を食べるのが多いのですが、このゴマダラカミキリはその典型。街路樹にも来るので、以前都心の一等地赤坂見附で見かけたことがあります。生木を食べるので、農業にとっては邪魔者。特にミカン農家では大害虫だそうです。




  
  

 他の珍しい出会いとしては、6/25にご紹介したチョウトンボがまた姿を見せてくれて、トンボらしくないユラユラとした飛びかたを披露してくれました。残念ながら静止せず、撮影はできませんでした。捕獲しようとしたら空振りにおわり、それに驚いて空中高く舞い上がってしまいました。

 サトキマダラヒカゲ、ヒカゲチョウ、ヒメウラナミジャノメのジャノメチョウ科御三家は相変わらず元気でした。アゲハチョウ科では、アゲハとクロアゲハがいました。捕獲できなかったのではっきりしませんが、ナガサキアゲハのオスが混じっていたようです。ガの仲間ではいつものホタルガがいました。

 
 観察会の後の状況を少し報告します。

 7/4には、ゴマダラチョウを2匹見かけました。このところ外来種アカボシゴマダラに駆逐されている感があったので一安心です。そういえば今年はアカボシゴマダラが昨年よりは少ないようです。自然界には行き過ぎると元に戻す復元力がある、という意見がありますが(真偽のほどは不明ですが)、今年は在来種ゴマダラチョウの巻き返しの年かもしれません。

 また、7/6に車を運転中タマムシが飛翔する姿を見ました。昨年9/26のレポートでタマムシの死骸をご紹介しましたが、生きている物に出会うのはほとんどあきらめていました。これなら近いうちに撮影、捕獲ができるかもしれません。この夏狙ってみたいと思います。


 追伸

 観察会の際発見したのですが、こんな遺跡のような「住居」が構築されていました。誰が何の目的で作ったのでしょうか。子供のいたずらにしてはしっかりした構造です。ホームレスの寝床でしょうか。



 
 



2013/7/8 馬場一秋