三貫清水の森以外の場所での撮影から
  

 昆虫は動き回るので、三貫清水の森以外の場所でも偶然の出会いがあります。今回はそんなシャッターチャンスに恵まれたものを中心に報告します。下はオオミズアオというガです。手のひら大もある大きなガで、撮影は拙宅の庭(撮影8/24)。出勤前に出窓の下にとまっているのを発見、撮影しにくいのでちょっといじると、植木の上に着陸。そこを撮影しました。ガは夜行性のものが多く、この種類も夜灯火に集まってきますが、私は子供のころ結構昼間飛んでいる姿も見ています。
 触角が櫛のようですが、チョウにはこういう形の種類はいません。チョウとガの区別は難しいですが、櫛状の触角なら100%ガです。
 青白い幽霊を想像するという方もいます。確かに見方によりますが、気持ち悪いですね。 口が退化して、飲み食いのできないのがいるようですが、これで生きていけるならよいですね。



  
  次はアリジゴクです。これは大宮花の丘(正式には大宮花の丘農林公苑というようですが)で撮影しました(8/18撮影)。地下にアリジゴクが潜んでいるのを確認するため、アリを穴に落としてみましたが、すぐに大きなハサミで掴んで地下に引きずりこみました。アリジゴクはアリの体液を吸って育っていきます。
 アリジゴクはウスバカゲロウの幼虫です。三貫清水の森でも、2005/6/28の報告のように以前はウスバカゲロが結構いたのですが、残念なことにこのところ姿が見えません。
 アリジゴクは雨の影響のないところ、例えば神社のお堂の縁の下のようなところに巣を作ります。この巣は上に木の枝が茂り、雨の影響のなく、且つ下の土がやわらかい所にあったのですが、三貫清水の森ではアリジゴクに向いた場所がないのかもしれません。
   


 


 
 最後はミノムシです。これは三貫清水の森で撮影しました(8/19撮影)。2000年代初め、絶滅が騒がれましたが、最近は復活してきたようです。それにしても、ずいぶん横に張り出した葉を使っていますね。

 その他、アカボシゴマダラとの競合が心配なゴマダラチョウは、8/19三橋の市民プール前でやっと遭遇しました。三貫清水の森では今の所今年は見ていません。心配です。


 



2012/8/26 馬場一秋