10年来の夢 カラスアゲハ そしてハグロトンボも

  
 
 7月29日に恒例の昆虫観察会を行いました。いつもは6月末に行っていましたが、今年は都合で1ケ月遅らせたのですが、そのためかどうか、このホームページに参加してからずっと狙っていたカラスアゲハの撮影に成功しました。三貫清水の森に生息するアゲハチョウ科のチョウは、アゲハ、キアゲハ、クロアゲハ、アオスジアゲハ、ジャコウアゲハと最近の温暖化で仲間に加わったナガサキアゲハ、そしてこのカラスアゲハの7種類ですが、カラスアゲハだけはこれまでシャッターチャンスがありませんでした。このページを書き始めたのが2003年8月からですから足かけ10年、大げさですがやっと夢が実現しました。他のアゲハチョウにはない翅の光沢が見事です。
 確かに、他のアゲハチョウと比べると数はやや少ないのですが、拙宅の花壇などで時々姿を見かけていました。しかし、とにかく静止してくれないのでいつも歯噛みをしていました。これは地上4mほどの木の枝にとまっていたのですが、当HPの管理人氏の望遠レンズのおかげで撮影に成功しました。ピントもシャープです(管理人氏はこれでも不満のようですが)。




 下はハグロトンボです。このトンボは水のあるところを好みます。子供のころは当時の住まいの近くを流れている見沼用水の方に行くと、よく姿を見かけたものです。しかし何故かこの三貫清水の森では昔もいたのか、記憶がありません。ところが、この観察会の少し前に姿を見たので、ぜひ今日もと思っていたのですが、なかなか見つかりません。1時間ほど観察してもこれだけはいないので、あきらめて、南池のそばでこれにて解散としようとした時、管理人氏が発見してくれました。黒い翅と宝石のように緑色に光る胴体が正装をした貴婦人のようです。

















 これだけの出会いがあったので、来年の観察会も7月末とするかどうかは、未定です。朝9時からの観察でしたが、6月とは暑さが違います。さすがに最後は皆汗だくで、途中リタイヤの者も。来年はどうしますか、思案六法です。


2012/8/2 馬場一秋