やっと春がきました
オリンピックイヤー2012年初めてのレポートです。
寒い冬がやっと終わりました。急に暖かくなったので、梅と桜が同時に満開という珍しい現象が関東地方で起こりました。北海道では普通でも同時満開となるようですが、今年はほとんど全国が北海道状態のようでした。
さて、三貫清水の森にもやっと春が来ました。春を告げるツマキチョウをはじめ、モンシロチョウ、モンキチョウ、キチョウの御三家のほかベニシジミなども登場、また成虫で越冬するものではキタテハとルリタテハを確認しました。植物ではショカッサイの紫とヤマブキの黄色が美しいコントラストを見せています。若葉も芽吹いて、三貫清水の森は今が一年で一番美しい時期ではないでしょうか。
湿地帯ではカルガモ夫婦(らしいの)が春を楽しんでいました(写真左)。
先日植物や昆虫の観察会を行いましが、写真右の昆虫がいました。黒い翅とオレンジ色の胴体がきれいです。写真は大きいですが、実際の大きさは1p弱。調べてみるとハチの仲間でハバチという種類のようです。ハバチは原始的なハチで、毒針をもっていません。また、巣を作らず一匹で生活します。幼虫は植物の葉を食べるので、農家や園芸が趣味の方には大害虫です。
写真のハチの正確な名前はまだわかりません。チュウレンジバチという種類に似ていますが、頭部の色と恰好がネットに出ているものと違う感じがします。ニホンカブラハバチというのにも似ていますが、写真のものは足の色が全部黒で、ニホンカブラハバチなら付け根が黄色なので異なります。これは一体なんでしょう。研究課題といたします。
2012/4/29 馬場一秋