夏本番 虫たちの季節

 


 今日は終戦記念日。連日35℃近い気温が続いていますが、勿論虫たちは一番元気な時。
 セミは、アブラゼミ、ミンミンゼミ、ヒグラシの三重奏で、まるで鳴き声の夕立です。アブラゼミが圧倒的に多いのですが、それに混じってヒグラシの「カナカナカナ」という鳴き声が聞こえると、山中で聞くせせらぎというか、風呂上りの生ビールというか何ともいえぬ清涼感を感じます。ツクツクホウシは今日の時点では出て来ていないようですが、小学生の時はこのセミが鳴き声は「そろそろ宿題始めないと間に合わないぞ」という天の声でした。
 チョウ達も元気に飛び回っています。アゲハ、クロアゲハ、キアゲハの三大巨頭がそのサイズで他を圧しています。一方体の小さな種類に目を向けると、キマダラセセリに久しぶりに遭遇しました(写真左)。この所あまり注意を払っていなかったせいもありますが、姿を消してしまったのかと心配していたのですが、健在でほっとしました。
 トンボでは、この2,3年少なかったウスバキトンボが集団で乱舞しています。これにも感激しました。
 コジュケイらしき鶏の夫婦が道路を横切るシーンも目撃しました。
 中央と右の写真は、三貫清水の森ではなく日進町にある拙宅近くで撮影したものです。中央はゴマダラチョウとシロテンハナムグリです。何度もこのページで書いてきましたが、外来種のアカボシゴマダラに駆逐されて、数が減っているように見えるゴマダラチョウですが、今年初めて姿を見ることができました。一安心、と思っていたところ、なんと同じ木にアカボシゴマダラが飛んできて樹液を吸いだしました(隣はサトキマダラヒカゲ)。この2匹、止まっている位置関係が180度異なり、つまり完全に反対側だったので、ツーショットは撮影できませんでした。なんとかツーショットにならなかと、しばらく待機していたのですが実現しませんでした。
 但し、これがアカボシが駆逐していない、という証拠にはなりません。アカボシの方は三貫清水の森に行けば必ず目にするのですが、ゴマダラは既述のようにこれが今年初めての出会。やはりかなりやばいのでは、というのが今の本音です。




















                                            2011/8/15 馬場一秋