ウラギンスジヒョウモンを捕獲

 


 写真はウラギンスジヒョウモンと言います。7月3日に捕獲しました。捕獲してから気付いたため、自然状態で蜜を吸っているような写真がありません。あしからず。三貫清水の森にいるヒョウモンチョウと言えば、何度もご紹介しているツマグロヒョウモンだけでしたが、「新顔」の登場です。これは、リョウブの花の蜜を吸っていました。ツマグロヒョウモンだと思ったのですが、必要もないのに何とはなしに捕獲して、翅を見てビックリ。何か違う。久しぶりの再会で、その時点ではすぐ名前がでてきませんでした。
 ヒョウモンチョウの仲間は私が子どもの頃(50年近く前!)には、標高500m以上の山地に行かなければ捕獲できないため、さいたま市の昆虫少年達は高尾山や御岳山、埼玉県内では正丸峠などに採集に行ったものです。余談ですが、夏休みは親に群馬、長野への旅行をせがむのですが、昆虫には興味がなく海の方が良いという者もいるので決定まで激しい兄弟げんかでした。
 ツマグロヒョウモンは温暖化などにより、2006年頃から関東地方でも普通にいる種類になったことが Wikipedia にも記載があり、昆虫マニアのHPでも確認できますが、このウラギンスジヒョウモンはそのような紹介がないようです。子どもの頃の記憶では、8月末あるいは9月になって山地の気温が下がってきた時に、ヒョウモンチョウが平地に降りてくることがあって、何度か旧浦和市の市街地で捕獲あるいは目撃したことがあります。しかし、今は7月。これは何を意味するものでしょう。突発的なものなのか、ツマグロヒョウモンのように普通種になるのか、この夏観察を続けたいと思います。
 名前の由来は、翅の裏に銀色のスジがある豹紋蝶、ということで左の写真でわかると思います。














  







                                                       2011/7/16 馬場一秋