ちょっと変な キアゲハ

 

 

キアゲハの撮影に初めて成功しました。マクロモードもうまく使えてこれまでの撮影の中でも秀逸のデキと、自画自賛。
 アゲハチョウ科のチョウは飛翔が軽快で且つなかなか静止しないため、幸運に恵まれないとシャターチャスがありません。2003年のホームページ掲載時からずっと狙っているのですが、昨年までで成功したのはクロアゲハ、アゲハ、アオスジアゲハ、ジャコウアゲハの4種類。ここまで7年を要しました。これでキアゲハが加わりましたので、三貫清水の森で棲息しているアゲハチョウ科のチョウはカラスアゲハを残すのみとなりました。カラスアゲハは最近姿が減っているのが心配ですが。一昨年掲載したナガサキアゲハは捕獲してから撮影したもので、自然状態の姿ではなくこれもターゲットとしなければならないかな?
 さてこのキアゲハ、ちょっとおかしいのです。撮影中も変だなとは思ったのですが、よくよく見てみると、アゲハチョウ科の特徴である、後翅にあるはずの尾状突起と呼ばれるツバメの尻尾状のものが見えません。草に隠れているわけではなく、どの角度から見ても見えません。
 インターネットで調べると、尾状突起のないクロアゲハというのがありました。
  http://blogs.yahoo.co.jp/kappa0302/61837419.html
 キアゲハにも尾状突起のない型があるのでしょうか?私は50年以上昆虫の観察をしていますが出会ったことはありません。鳥に襲われたか人間のいたずらで破かれてしまったのか、あるいは羽化の際アクシデントがあったものと思われますが、本当に無いのなら大発見です。捕獲してよく調べるべきでした。 

                                                                           
                                                  


                                                  
















                                                    2011/5/1 馬場一秋