ツクツクホウシを捕らえたジョロウグモ

 

 

ツクツクホウシを捕らえたジョロウグモです(撮影は8/29)。自分よりはるかに大きい獲物を捕らえて堪能している(?)ようです。ツクツクボウシは可哀想ですが、生物の弱肉強食の世界を象徴するシーンです。

ジョロウの由来は、女郎あるいは上臈(じょうろう 高級女官のこと)に由来すると言われています。クモの中でも派手な色をしているところから来ているのでしょうけど、本人(?)には迷惑な名前でしょうね。今で言うなら、クラブホステスクモとかキャバクラジョウクモになるのかな?

卵から孵化したジョロウグモの幼虫は、巣立ちを迎えます。どうするかというと長く糸を出します。そして風に乗って飛行するのです。これはバルーニングと呼ばれていますが、文字通りの旅立ちです。そして風に運ばれ、着陸した場所で生活を始めます。自分の人生を風に託す、何ともロマンチックですね。クモの仲間はこの習性があるものが多いようです。この飛行距離は半端でなく、太平洋上の船にクモの巣ができたという話もあるそうです。これまで生物の居なかった区域に真っ先にやってくるのはクモであると言われています。さすがに、ガラパゴス諸島まで飛行するなんてヤツはいなかったのですかね。もしかするといるかも?



















 
                                                 2009/9/13 馬場一秋