ナガサキアゲハを捕獲
2009/8/22 馬場一秋
 ナガサキアゲハの捕獲に成功しました。初の遭遇から、3回目のトライでした。捕獲したのはメスです。観察していて分かったのですが、ナガサキアゲハはかなり生息しています。この日も3時間ほどで、捕獲した以外に3頭を目撃しました。しかし、さすがにアゲハチョウの仲間なので、捕獲するのは大変でした。
 飛翔中はクロアゲハと区別がつかないと思っていましたが、見ているうちに飛び方が少し違うことが判明。ナガサキアゲハの方が、ゆったりした感じで飛んでいるのです。これで、すぐ判別できるようになりました。
 捕獲したものは、損傷も少なく綺麗な翅なので、発生してそれほと経っていないようです。前回の報告でも書きましたが、このアゲハは尾状突起といって、アゲハの仲間の特徴である後翅のツバメの尻尾のようなものがありません。ちぎれてしまったわけでなく、これが元々の形なのです。私も初めて図鑑で見た時は、「これでもアゲハチョウ科なのか?」と不思議に思ったものです。
 アゲハチョウの仲間では、アゲハ、クロアゲハ、アオスジアゲハが元気です。キアゲハが見えなかったのが気になります。アオスジアゲハが珍しく静止してくれたので撮影できました。
 今の時期、一番数が多いのがツマグロヒョウモンです。モンシロチョウやキマダラヒカゲより明らかに多く、年々多くなっていくのが分かります。下の写真は我家の裏庭ですが、ツマグロヒョウモンの幼虫がひしめいています。今年は大発生の年なのかもしれませんが、増えすぎではないかと気になります。
ツマグロヒョウモンの幼虫
アオスジアゲハ
ナガサキアゲハ