速報 ナガサキアゲハがいた
 ナガサキアゲハを目撃しました。
 名前の通り南方系のチョウですが、近年ツマグロヒョウモンと同様温暖化の影響(他にも要因があるかもしれませんが)で急速に「北上」しており、埼玉県内でも繁殖しているといわれていました。そう聞いても、私の意識では南国産の関東では幻のチョウ、この目で見るまでは信じられなかったのですが、ついに、三貫清水の森で出会うことになりました。

 北高の前の道でフワフワと飛んでいるクロアゲハが目に入りました。しかし、色が白っぽく飛び方がちょっと違う。もしや、と思って目を凝らすも、なかなか確認できない。追跡10分以上、ついに黒地に白い斑紋を発見、ナガサキアゲハのメスであることを確認しました。なんとか写真をとシャッターを押しましたが、全く静止してくれなかったので、出来はこの通りです。
 このチョウは、アゲハチョウの仲間のシンボルである尾状突起が無いのが特徴です。また、普通チョウはオスのほうが大きく、模様も綺麗なのですが、このナガサキアゲハは逆です。メスの方が大きく、更に黒地に白い斑紋のある派手な姿ですが、一方のオスは少し小さく黒いだけで斑紋なし。したがって、オスは飛んでいる時はクロアゲハと区別がつきにくいので、もしかするとこれまでも遭遇していたのかもしれません。
 
 次回、ちゃんとした写真が撮れるとよいのですが、アゲハチョウの仲間はなかなか静止しないので、捕獲しないと難しいかも。
 
2009/8/9 馬場一秋