翅を開いてとまったチョウ
 チョウとガの違いはとまり方で、翅を閉じるのがチョウ、開くのがガとよく言われます。ほぼ正しいのですが、例外もあって翅を閉じてとまるガもいれば(例 イカリモンガ)、開いてとまるチョウもいます(例 ダイミョウセセリ)。
 チョウは、1つの種類でも(気分によって?)閉じてとまったり、開いてとまったりするのが結構います。そういう種類は開いてとまっている時の姿が翅の模様が一番美しく見える、といわれています。その姿を集めてみました。
 左上はゴマダラチョウです。一時期姿が見えず心配していたのですが、この3,4年で良く見るようになり、安心しています。黒白のなかなか気品のある姿です。今まで上空を滑空していたり、樹液を吸っている姿は良く見たのですが、このように地面におりてきてとまってくれたのは初めてです。これは夏型ですが、春型もあり、春型は白い部分が大きく、特にメスはシロチョウの仲間のように白くなる個体もあります
 右上はクロアゲハです。前日の雨によって土中に含まれた水分を吸っているところです。なかなか完全に静止せず、翅をパタパタやっていたのですが、一瞬静止してくれた時の写真です。左下の翅がちょっと破れています。撮影後、他の場所を回って戻ってきたら、まだ同じ場所で水を吸っていました。
 下はヒメウラナミジャノメです。大きさはゴマダラやクロアゲハと比べればかなり小さいのですが、写真は大きくしました。春先から晩秋までずっと姿を見ることができます。スターではないが、三貫清水の森の名脇役という感じでしょうか。良く見ると、おなかが太く、産卵が間近のようです。
ゴマダラチョウ
クロアゲハ
ヒメウラナミジャノメ
2009/8/8 馬場一秋