目立たない存在ですが
 甲虫(コウチュウ)類4種類の紹介です。彼らは葉の上や日陰などに潜んでいることが多く、普段は目立たない存在です。

 左上はドウガネブイブイといいます。初めてこの名前を知った時から思っていますが、これ名づけた人はどういうつもりだったのでしょう。ドウガネは何となくわかるとしても、「ブイブイ」ってどういう意味でしょうね。いくら調べても分かりません。

 右上はトウキョウヒメハンミョウといいます。ハンミョウは漢字では「斑猫」。これも斑は「まだら」なので分かるとしても、何で「猫」なのでしょうね。下記のようにいろいろ説がありますが、真実はわからないようです。
@ 獲物に襲い掛かり(ハンミョウは肉食)、大あごで銜む姿が猫に似ている
A 英語では「Tiger Beetle」というのでその訳(Tigerが猫?ちょっと苦しいですね)
B 中国で班○(日本に無い字)で、読みがハンミョウなので当て字した(猫の音読みはビョウだけど)

 左下はビロードコガネといいます。これは名前の通りで、実物を見ればよく分かりますが、細かい毛が全身に生えていて、ビロードを思わせる質感です。みんなこういう名前ならいいのですが。

 右下はヒラタシデムシといいます。森における動物の死体の掃除屋です。名前の由来は「死出虫」。不気味ですがこれも分かりやすいですね。彼らがいなければ動物の死体で森は一杯になってしまうでしょう。
ドウガネブイブイ
トウキョウヒメハンミョウ
ビロードコガネ
ヒラタシデムシ

2009/8/2 馬場一秋