カミキリムシ特集
 今年はカミキリムシの当たり年のようです。6月28日、キマダラカミキリという種類を初めて確認しました。それで意識して見る様になったのかもしれませんが、下の3種類の撮影に成功しました。カミキリムシは甲虫の中では良く飛ぶので、撮影は静止するわずかの時間を狙わねばなりませんが、うまくいきました。
 左上はアカハナカミキリです。結構多い種類のはずですが、久しぶりの遭遇でした。右上はキボシカミキリです。カミキリムシらしい長いひげが自慢です。手でつかむと、首のあたりを動かして、「キイキイ」という威嚇音を出します。これも何年も見ていなかったので、嬉しい再会です。
 下はヨツスジトラカミキリです。これは初めて確認しました。アシナガバチと擬態していると言われていますが、確かによく似ています。阪神ファンが喜びそうな模様ですね。
 カミキリムシは成虫も幼虫の時も生木を食べる種類が多く、植物から見れば天敵です。人間にとっても農業、林業では害虫として極めて重要な存在です。以前マツクイムシの分布状況を調査し、これ以上広がらないよう対策案を考えるという仕事を検討したことがありました。仕事は結果的にはポシャッたのですが、このマツクイムシというのもマツノマダラカミキリというカミキリムシの幼虫です。もし、私がこの仕事やってたら途中で対策どころか、どう保護すればよいかなんて考えていたかもしれません。ポシャッて良かった!
アカハナカミキリ
キボシカミキリ
ヨツスジトラカミキリ

2009/8/2 馬場一秋