お公家様 イチモンジチョウ


イチモンジチョウです。黒地に白い線で、お公家様のように気取って(?)います。翅の裏面は下の写真のように茶色に白の線で、こちらもなかなか気品があります。タテハチョウ科に属しますが、この「白の線」で売っているこの仲間は、我が国では全部で8種類います。これは、下記のように線の数と大きさから分類できます。



線が 
1
( イチモンジチョウ 大と中あり)
2本(フタスジチョウ 中のみ)
3本(ミスジチョウ  大中小あり)

従って、線が3本で小さいのはコミスジ(これが一番多い)、線が1本で大きいのはオオイチモンジ(これが一番希少)という名前がついています。
これだと6種類ですが、他にアサマイチモンジ、ホシミスジというのもいて、8種類になります。
平地ではお目にかかれない種も多く(特にオオイチモンジは2000m以上の高地あるいは北海道でないと生息していないマニア垂涎の種。私もまだ生きているのを見たことがない)、三貫清水の森で生息しているのは、コミスジとこのイチモンジチョウだけです。コミスジと比べると、イチモンジチョウはやや少なく、少年時代には気品のある姿は憧れの存在でした。アサマイチモンジは市街地にもよくいたのですが、近年絶滅危惧種になってしまったのが残念です。

2008/9/14