秋のシーン カマキリの交尾とウラナミシジミ

 

猛暑も去って、秋たけなわというところ。三貫清水の森でも、昆虫たちの秋を代表するシーンを見ることができます。

左はカマキリの交尾。大きなメスの背中に、ちょっと見づらいのですが、小さなオスがへばりついています。カマキリには交尾のあと、メスがオスを食べてしまうという忌まわしき習性があります。メスにとっては子孫を産むためのタンパク質の摂取という意味があるそうですが、生物のオスとしては何ともやりきれない習性です。ところが、このカマキリのメスには超能力があることが最近の研究で確認されました。カマキリは木の枝に卵を産み付けますが、その年の積雪深を予知する能力があって、必ず雪より上の位置に産むのだそうです。これは管理人さんの「カマキリは積雪予報士?(20061027)」を見てください。その能力のためにオスを食べるのか?そうではないでしょうね。

右はウラナミシジミです。この蝶は暖地(これがどの辺だか確定できない。関東地方より南の方という意味です)で発生、世代交代を繰り返しながら北上してくるという習性があり、さいたま市では秋のお彼岸の後くらいから姿をみることができるようになります。「暑さ寒さも彼岸まで」と言いますが、昆虫の様相もお彼岸がターニングポイントになっているようで、私の認識では秋を知らせる蝶の代表がこのウラナミシジミです。ちなみに春の代表はツマキチョウで、これは春のお彼岸直後あたりから姿を現します。

また、写真は撮れなかったのですが、アサギマダラという蝶を1020日に見かけました。長距離飛行をする蝶ですが、これも秋になると時々見かけます。

 

                カマキリの交尾                             ウラナミシジミ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 2007/10/27 馬場一秋