ツマグロヒョウモン 交尾と幼虫

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


またツマグロヒョウモンの登場です。真夏より秋に入ってからの方が数が多いようで、9月になってから我家の庭先にも毎日のように飛んできます。

519日のリポートで、昔は幻のチョウだったのが最近では普通にいるようになったことを書きました。いろいろ調べると、都内やさいたま市では2005年から急に増えてきたようです。詳しいデータを分析すれば、博士論文ができるかもしれません。

左の写真は交尾中で、左の大きい方がメス、右がオスです。写真をよく見てください。足が何本でしょう。オス、メスとも2対、4本しかありません。昆虫の足は36本のはずですね。実はツマグロヒョウモンの属するタテハチョウ科のチョウは一番前の一対が退化していて、痕跡はあるものの使うことはできないのです。当然おなじ仲間のキタテハやアカタテハもそうなので、機会があったらみてください。

右は幼虫の写真です。派手な色合いで、一見猛毒でも持ってそうですが、さわっても刺されたりはしません。パンジーやビオラなどスミレの仲間を食草としています。我家の庭には、タチツボスミレがたくさんありますが、観察したら数匹の幼虫が育っているところでした。順調に育てば今月中に羽化すると思われますので、楽しみに待ちたいと思います。

 

 2007/9/17 馬場一秋