チョウのコムラサキ

 

コムラサキが飛び回っています。写真のように紫に輝く羽が特徴です。この紫が見る角度で微妙に変化するのがこのチョウの面白いところです。我が国の国蝶であるオオムラサキの小型というわけでなく、感じはかなり異なっていて、独自の美しさを持っています。

オオムラサキは以前は武蔵野のチョウといわれ、私が小学生の頃はさいたま市内にたくさんいましたが今はいません。このコムラサキも、もうだめかと思っていた時期もあったのですが、最近はよく見かけるようになりました。自然保護活動の成果と言ってよいでしょう。うれしい限りです。食草のヤナギが大きくなってきたせいかもしれません。

植物にも同じ名前のコムラサキがあり、三貫清水の森にもあります。これは、紫の実をつけるのは秋になります。チョウのコムラサキは結構発生期間が長く9月までは姿を見かけます。両コムラサキの共演が実現するでしょうか。難しいかもしれませんが、秋を期待しましょう。

写真では下にカナブンがいます。仲良く樹液を飲んでいるところです。こんなシーンも心が和みますね。

2006/7/8 馬場一秋