「埼玉県の蝶」 ミドリシジミを発見

 

 

6月25日の午前中に自然学習スクールの方たちと2時間ほど昆虫の観察を行いました。そして大発見が2つありました。その一つがミドリシジミの発見です(もう一つはナナフシの発見でこれは次回書きます)。私の標本には昭和40年に(何年前だろう。数え切れない!)採集したミドリシジミがあります。採集場所は記録を見ると大宮となっていますが、大宮のどこであったかまでは書いてありません。多分、現在新大宮バイパス沿いのマクドナルドのある辺り(以前はこの一帯林で、よく採集に行っていた)で、三貫清水の森ではなかったような気がします。したがってこの森でミドリシジミを確認したのは多分初めてのことです。

三貫清水の森では、このチョウの食草のハンノキが結構あるので、ミドリシジミの乱舞するところが見られてもおかしくないはずなのですが、姿をみることができませんでした。仲間のアカシジミやミズイロオナガシジミはいるのに何故なのかと思っていました。特にこの4年間は目を皿にして探したのですが発見できませんでした。

感激の発見地点は南池のそばの湿地帯。そういえば、これまであまり観察していなかった所です。この辺を丁寧に観察していればもっと早く発見できたかもしれません。

このチョウは埼玉県の「県の蝶」。19911114日の県民の日に指定されています。花、樹木、鳥を都道府県のシンボルにしている例は多く、ほ乳類の例もありますが、昆虫を県のシンボルに指定したのは埼玉県が初めてだそうです。

ホタルと同様、「県の蝶」ミドリシジミがますます増えるよう、三貫清水の森の自然保護を続けて行きたいと思います。今回は、確認のため捕らえてしまったので、補虫網の中のウラ面の写真しか撮れませんでした。「緑」のオモテ面は「昭和40年物」の標本のものを使いました。まだまだ美しいでしょう。

2006/6/26 馬場一秋