三貫清水の森の「ガ」たち
チョウと比べてガは人気がありません。理由をあげてみると、
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胴が太くスタイルが悪い
A
色、模様がきたない
B
羽に毒があると思われている
C
夜活動するものが多く、なんとなく不気味
などでしょうか。特にBを信じている人が意外に多いようです。確かに幼虫の時、毛虫である種類は刺されると痛くなる毒針を持っていることが多いのですが、成虫で羽に毒があるのは「ドクガ」「チャドクガ」などごく一部の種類で、昼間飛んでいるガや、夜照明にひかれて家に入ってくるガの羽にはまず毒はありません。
チョウとガの違いも良く聞かれますが、調べれば調べるほど明確な区別がないのがわかってきました。
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昼間活動するのがチョウ、夜活動するのがガ ⇒ 昼間活動するガも多い。ただし夜活動するチョウはいない。
A
羽を閉じてとまるのがチョウ、開くのがガ ⇒ タテハチョウ科、セセリチョウ科のチョウは開いて止まることが多く、閉じてとまるガもいる
B
幼虫のときイモムシがチョウ、毛虫がガ ⇒ ヒョウモンチョウの幼虫は毛虫、スズメガの幼虫はイモムシ。
この他、触角が違うとか胴の太さが違うとか諸説ありますが、決め手はありません。ここに写真はありませんが「イカリモンガ」というガは、私からみるとどう見てもチョウ。最初に分類した学者が、うっかりミスしたのではと思えるほど。
今回は三貫清水の森で、昼活動しているガを集めてみました。黒地に白い線のものはヒロオビトンボエダシャクといいます。ちょっとチョウみたいですね。
あとの2つは名前調査中です。白いのは、シャクガの仲間のように見えますが。
2005/6/18 馬場一秋