春を告げる ツマキチョウ

ツマキチョウの可憐な姿が三貫清水に舞い始めました。春を呼ぶ蝶です。さいたま市内では、活動するのは5月まで、6月に入るともう姿を見ることはできません。子供の頃、冬が終わりそろそろ採集の道具を点検して準備に入ろうと思っているうちに、この蝶のシーズンは終わってしまったことも再三再四。それほど珍しい蝶ではないのですが、私は今でもこの蝶を見ると胸がときめきます。冬が終わり、これからいろいろな蝶が出てくる合図のようにこの蝶が出てくるためだと思われます。ツマというのは羽の先のことで、写真のように雄のツマが黄色いのがこの蝶の特徴です。羽をひろげても全長3センチくらいで、雌はやや大きめ。それほど速く飛ぶわけではないのですが、とまることがあまりないので写真をとるのは結構難しく、標本の写真をつかいました。

2004/3/28 馬場一秋