2003年9月1日
我が家で人工飼育中のホタルの9月の状況

 9月に成りますとゲンジボタルの幼虫も、3回目の脱皮をします。
夜の9時頃に成りますと、尾脚から黄緑色の光を放ちながら、飼育水 槽の中を歩き回ります。一匹が光り出すと次々と、数匹単位で光を放 ち、とてもきれいな物です。
体長も生まれて来たばかりの時は、1,5mmと小さな物でしたが、 8mm〜1cmに 成長しました。中には食が細くて5mmくらいに しか、成長しない物もおります。

  ヘイケボタルは2回目の脱皮を、終えた だんかいです。
この時期になりますと、ゲンジボタルもヘイケボタルも食欲が旺盛に なり、餌のカワニナとヒメタニシが、一週間で90匹ぐらいづつ食べ ますので(幼虫の数がヘイケボタル 1,000匹ゲンジボタル1、 500匹)とても餌の段取りがたいへんです。
しかし今餌不足を起こしますと、幼虫の成長が遅れて、来年4〜5月 の幼虫の上陸時期に、未成熟の幼虫に成りやすく、越年する幼虫が多 く成りますので、今が餌やりにはとても気をつかいます。

  飼育水槽の中では、蚊が卵を産んでボウフラが発生したり、赤虫が ホタルの幼虫に吸い付いて、ホタルの幼虫の体内のエキスを、全部吸 い取ってしまい死んでしまいます。そこで水槽内の清掃と水替えを、 一週間 に2回ほどおこないます。
これだけ手入れをしながら育てても、ホタルの生存率は80パーセン とぐらいに成ります、自然界ではトンボのヤゴやザリガニ、ドジウ、 お魚などに食べられて、成虫に成って夜空に光を放す事が出きるのは、 10パーセント言われています。
自然界は食べたり食べられたりして生命の循環が行われてきました   
   私達は世界に誇れるゲンジボタルとヘイケボタルを、埼玉から日 本から絶滅してしまう事が、無いように社会生活を守りながら、自然界にも優しくして、人間もすべての生物 が共存していきたいものです。

赤木 勇