1年で一番寒い季節です。先日は北池に一面、氷が張りました。この寒さの中で、植物は春に向けての準備を進めています。


ハンノキ
 寒風の中、花を満開にしている木があります。ハンノキです。花といっても、きれいな花弁のある花ではないので、気が付く人は少ないかもしれません。

 ハンノキを見上げると、枝先に薄茶色をした雄花(おばな)がいっぱいぶら下がっています。遠目で見ても、木全体が薄茶色に色づいているのが分かります。 
 枝先にぶら下がっているのがハンノキの雄花(おばな)です。長さは4、5センチあります。風が吹くと、黄色い花粉を飛ばします。

 雌花(めばな)は雄花の付け根のあたりにあります。マッチの頭を少し小さくしたような感じです。

 多くの花は昆虫が花粉を運んでくれますが、ハンノキは風に花粉を運んでもらう風媒花(ふうばいか)です。葉っぱがない方が、うまく授粉できるので、葉っぱのないこの季節に花を咲かせるわけです。


カワラヒワ
 カワラヒワです(ちょっとボケた写真ですみません)。左(頭が茶色い方)がオス、右がメスです。

 一年中見られる留鳥ですが、どちらかというと寒い地方の鳥なので、三貫清水かいわいでは、冬に数が増えます。北海道、東北あたりから南下してくるようです。

 大きさはスズメほど。鴨川の川原あたりで、よく群れ飛んでいます。太くて大きいクチバシで植物の種を割って食べます。


凍った北池
 北池が一面、凍っていました。冬になると毎年、多少は凍りますが、このように池の全面が凍るのは、そう何回もありません。今年はやはり寒さが厳しいのでしょうか。


オオイヌノフグリ
 寒い朝。草の葉に霜がびっしり付いています。その中でオオイヌノフグリの花が咲き始めています。

 この写真を撮ったのは午前9時過ぎ。この時間はまだ花は閉じていましたが、太陽の光で霜が融け、昼ごろになると、花びらが開きます。


鳥の巣
 鳥の巣を見つけました。この写真の真ん中にあります。分かりますか? 

 巣をアップで撮ったのが、下の写真です。去年の春に使われた巣で、今は使われていません。



 ここにも巣がありました。指を差している方(写真の左上の方)にあります。ちょっと分かりにくいでしょうか。巣をアップで撮ったのが下の写真です。


コブシ
 コブシのつぼみが膨らんできました。これを見ると、春が近づいてきている気がします。


オニグルミ
 空に向かってまっすぐ伸びるオニグルミの枝先も、新芽が膨らんでいます。

 ところで、ヒツジの顔のような模様がたくさんあるのが分かるでしょうか? この写真では5つ数えることができます。ヒツジの顔をアップにしたのが、下の写真です。
 これは葉痕(ようこん)といいます。葉っぱが落ちた(付いていた)跡です。葉っぱが落ちると枝にこんな跡が残ります。目や鼻のように見えるのは、枝と葉をつないでいた水の通り道です。

 葉痕の形は木の種類によって様々です。キツネの顔に見えるもの、ピエロの顔に見えるもの、ネックレスに見えるもの……などなど、観察すると、なかなか楽しいです。


アシナガバチの巣
 アシナガバチの巣を見つけました。なかなか大物です。アオキの葉の裏(地上20センチほどの高さのところ)に付いていました。