去年の秋(10月)、当会のメンバー等で、三貫清水のキノコ観察を行いました。

 みんなで採取したキノコを分類した結果、約30数種類の名前等が分かりました。このとき名前の分かったキノコをいくつか紹介します。


 ★この中には、毒性のあるものも多く含まれています。決して食べないでください。


ヒイロタケ
 サルノコシカケの仲間です。広葉樹の枯れた幹や倒木に発生します。



マゴジャクシ
 これもサルノコシカケの仲間で、薬用される霊芝(れいし)と同じ種類です。固くて、ヒシャクのような形をしています。黒いものもあります。



ムラサキカワラタケ
 これもサルノコシカケの仲間。屋根にカワラを敷き詰めたような感じで、倒木などに生えます。カワラタケはアガリスクダケよりガンに効くという話もあるようです。



コフキサルノコシカケ
 サルノコシカケと名前の付くものにも、いろいろな種類があります。これはコフキサルノコシカケだと思います。



イッポンシメジ
 おいしそうな名前をしていますが、毒キノコです。



ヒメチチタケ
 これも毒キノコです。要注意! 毒キノコというのは結構たくさんあるものです。



シロハツモドキ
 シロハツと名の付くキノコの仲間があります。シロハツモドキはシイ、カシ、コナラなどの広葉樹の林内に生えます。ただし、有毒です。



ヒビワレシロハツ
 これもシロハツの仲間。ベニタケ属に分類されます。



ナラタケ
 これは食用としてお馴染みです。切り株、倒木、立ち木の根本などに生えます。



ナラタケモドキ
 ナラタケに似ていますが、ナラタケではありません。ナラタケかどうかは、柄にツバがあるかないかで見分けます。



オニタケ
 カサの上に、ささくれ(とがった褐色の鱗片)があるのが特徴です。また、柄にツバがあります。



オオキヌハダトマヤタケ
 これも有名な毒キノコです。下痢、おう吐などを起こします。



ウスキモリノカサ
 名前のとおり薄黄色というか、明るいレモン色のキノコです。



ミドリスギタケ
 一見、シイタケのような色と形をしていて、おいしそうですが、「食不適」とされています。



キッコウアワタケ
 広葉樹林の地上に生えます。



イヌセンボンタケ
 これも「食不適」。食べられないものや、食べてはいけないものが多いですね。



キツネノチャブクロ
 ホコリタケの仲間。成熟すると、頂部の穴から胞子が煙のように出ます。



タヌキノチャブクロ
 これもホコリタケの仲間です。朽ちた木に生えるのがタヌキノチャブクロで、地面に生えるのがキツネノチャブクロです。



ノウタケ
 ホコリタケの仲間。キノコの一般的特徴である、カサや柄はありませんが、これもれっきとしたキノコです。



ヒメホコリタケ
 やや小ぶりのホコリタケです。植物で名前に「ヒメ」と付くと、小さいものを指すケースが多いようです。



ツチグリ
 ツチグリは漢字で「土栗」と書きます。地上に生えていて、一見、クリの実かクヌギの実のような姿形をしています。成熟すると、頂部の穴から胞子を出します。



アラゲキクラゲ
 キクラゲの一種です。スーパーなどで「キクラゲ」として売られていものの多くは、このアラゲキクラゲのようです。