2月の下旬は比較的、暖かかったのに、3月に入って、寒い日や雨の日が続きました。

 一気に春というわけには、なかなかなりません。しかし、三貫清水を歩くと、木や草は春間近といった感じです。


アオゲラ
 キツツキの仲間のアオゲラがいました。大きさはハトより少し小さめ。きれいな鳥です。

 色は薄灰緑というのでしょうか。頭の上と、ほほの赤が目立ちます。

 よく繁った林にすむので、三貫清水のような市街地の林では、普段なかなか見られません。


ベニマシコ
 この写真のベニマシコは、関口さんがつい先日、三貫清水で撮影されたものです。関口さんは鳥の写真を専門的に撮っている方で、三貫清水に時々、仲間と来られます。

 写真のベニマシコは右がオス、左がメス。大きさはスズメくらい。オスは名前のとおり、全身が桃色、紅色をしていて、羽に黒と白の帯があります。メスは淡褐色で、全身に黒い斑があります。

 夏は北海道あたりにいて、冬にこちらに来ます。

 関口さんと話をしている時、頭の上をツミらしき鳥が飛んでいきました。ツミはタカの仲間の中で一番小さい種類で、大きさはハトと同じか、少し小さめ。

 じっくり観察すると、いろいろな鳥に出会うことができます。


ホシハジロ
 少し前に撮った写真ですが、鴨川でホシハジロを初めて見ました。これはオスで、首から上が赤褐色、胸は黒、体は白色をしています。メスもいたのですが、警戒心が強くて、写真をうまく撮れませんでした。

 このあたりでホシハジロはなかなか見られないと思います。


オオイヌノフグリ
 日当たりのよい斜面でオオイヌノフグリが咲いて、春の訪れを告げています。


ホトケノザ
 足下でホトケノザも咲いています。小さくて、どちらかといえば地味な花ですが、こうしてアップで撮ると、ランを思わせるようなきれいな花です。

 虫眼鏡を持って野の花を観察すると、これまで気付かなかった美しい表情に出会うことがよくあります。


ネコヤナギ
 ネコヤナギの白い綿毛が、ふくらんできています。


ニワトコ
 ニワトコの木の芽吹きが始まっています。

 早春の林の中で、真っ先に芽吹きを始めるのがニワトコです。真ん中にある丸いのが花芽です。よく見ると、小さなつぶつぶのような花芽の集まったものですが、4月ごろにはクリーム色の花を咲かせ、6月ごろには真っ赤な実を付けます。


ツクシ
 ツクシの時期はそろそろ終わりです。写真のツクシは、既に胞子が飛んでしまった後のもので、少し枯れ初めているもののようです。


ハチの巣
 林の中を歩いていたら、こんなものがありました。

 ハチの巣です。高さ30〜40センチほどのアオキの葉の裏に付いていました。去年の夏に作られたもので、今は当然、空ですが、大きさは直径10センチちょっとあります。

 下の写真は、巣を下から見上げて撮ったものです。三貫清水を歩くと、いろんなものに出会います。