正月連休最後の5日、今年初めて三貫清水を歩きました。鳥を見るのが主目的です。去年の正月は鴨川にたくさん水鳥がいましたが、今年はちょっと数が少ない感じです。この厳しい冷え込みのせいでしょうか?




カイツブリ
 寒風に吹かれながら鴨川を歩いていると、カイツブリが何かくわえて、水中から現れました。急いでカメラのシャッターを押しましたが、ちょっとピンボケ。
 もう少し近づいてピントを合わせると、魚かザリガニのようなものをくわえています。

 獲物が大きいせいか、獲物を飲み込むのに少し時間がかかっていました。そのおかげで、写真を撮ることができました。カイツブリが獲物をくわえている写真が撮れたのは、今回が初めてです。
 上の写真をアップにしてみました。



 残念ながらややピンボケ気味ですが、獲物の目がはっきり分かります。

 口(鼻?)の先に、ヒゲのようなものが付いているので、この獲物はどうやらザリガニのようです。結構大きいザリガニです。お尻(尾)の方からくわえて、飲み込もうとしているところでしょう。

 カイツブリは鴨川で一年中見られる留鳥です。春から夏にかけ、水草の間に巣をつくり、子育てをします。警戒心が強い鳥なので、見つけても、そっと身を隠してのぞくような感じで観察しないと、すぐに水の中にもぐって姿を隠してしまいます。

 30秒近くもぐることができるので、一度もぐってしまうと、次にどこから浮いてくるか、見つけるのはなかなか大変です。


オナガガモ
 つがいのオナガガモです。
 カモはオス、メスがペアでいても、必ずしも同じ種類のカモとは限りません。特にカルガモのメスはマガモやアヒルなどとも交尾することがよくあります。

 上の写真は間違いなくオナガガモのペアで、右がオス、左がメスです。オスは、首にある白い線と、すっと伸びた長い尾が目を引きます。スマートな感じが特徴です。

 三貫清水には毎年9月か10月ごろに飛来し、春4月ごろ北に帰っていきます。

 先日、上野の不忍池(しのばずのいけ)に行ったら、オナガガモがわんさといて、人がえさを投げると、われ先にと群がっていました。野生のカモが人の投げるえさに群がる姿は、どうもいただけません。三貫清水のオナガガモの方がずっと気品があるというものです。


コガモ
 コガモです。三貫清水に飛来するカモの中で一番多いカモです。写真は2羽ともオス。メスはオナガガモのメスと同じような色をしています。

 数が多い上に、集団で行動する(泳いだり、飛んだり、えさを取ったりする)ことが多いので、よく目に付きます。

 甲高い感じで「ピリッ、ピリッ」と鳴きます。小学校の体育の時間などに使う笛を、短くピッ、ピッと吹いた感じのような鳴き声でしょうか。

 言葉で説明するのはむずかしいですが、カモの中では比較的よく鳴く方なので、三貫清水でしばらく観察していると、鳴き声を聞くことができると思います。


モズ
 鴨川のフェンスにモズが止まっていました。
 生気みなぎる鋭い目と、その目のところを走る黒い線、りりしく締まった体----じっくり見るたびに、「きれいな鳥だなー」と思います。見ていて、気持ちのいい鳥です。


シジュウカラ
 斜面林と鴨川の間に広がるアシ原では、一日中、小鳥たちのにぎやかな鳴き声が響いています。
 写真はシジュウカラ。アシ原で一番たくさんいる鳥です。


キジバト
 キジバトです。そんなに珍しくもない、全国どこにでもいる一般的な鳥ですが、じっくり見ると、なかなかきれいで、気品があります。個人的には好きな鳥の一つです。

 体の色(ブドウ色がかった灰褐色)はなかなか上品。首のところにある薄青と灰色のしま模様がなかなかオシャレでカッコイイと思いませんか?

 名前の由来は、背中の色がメスのキジに似ているところから。