鴨川では、あんなにたくさんいた冬鳥がほとんど姿を消し、何だかシーンとしてしまったような感じがします。残っている冬鳥はコガモが数羽だけになりました。しかし、ダイサギやコサギ、イカルチドリなどが姿を見せてくれています。バンやカイツブリは巣作り、子育ての真っ最中です。バンの巣の写真を撮りたいと思っています。
一方、林の中では、クモの巣が増えてきました。茂みの中を歩くとき、気をつけないと、クモの巣が顔にやたらと付いてしまいます。虫が増えてきたので、虫を食べるクモやトンボなどが活動を始めました。
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ことし最初に撮影したトンボはムギワラトンボでした。 この時期のシオカラトンボをムギワラトンボと呼びます。オスもメスもこの時期は同じ色をしています。この先、オスは成熟するにつれて色が変わり、シオカラトンボ本来の空色になります。メスの色は変わりません。
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林の中を歩くと、体長1センチほどのアブがホバリング(空中停止飛行)しているのを、よく見かけます。ホソヒラタアブです。 このアブはホバリングが非常に上手で、交尾もホバリングしながら行います。アブラムシのいそうな所に卵を生み、幼虫はアブラムシを食べて育ちます。
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エゴノキの花が満開です。枝先に花、花、花、花、花、花……。「満開」という言葉が一番似合う花の一つでしょう。
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キノコの種類は何と1万種類もあるといいます。このキノコは何という名前なのか、図鑑を見てもさっぱり分かりません。とりあえず写真を掲載します。
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エノキの葉に虫玉がいっぱい付いていました。 この虫玉の正体は、シジミチョウか何かの幼虫の住み家だそうです。シジミチョウか何かがエノキの葉に卵を産むと、こんなコブのようなものができます。中は空洞になっていて、卵はこの中で孵化(ふか)し、幼虫はこの中で育ってサナギになります。 以前、この虫玉の中をのぞいてみたら、イモムシを細ーくしたような白い幼虫がいました。ただし、その幼虫がどんな成虫になるのか、まだ見たことがありません。今年は見届けたいと思っています。
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三貫清水でカントウタンポポを初めて見つけました。日本の在来種のタンポポの一種ですが、最近はセイヨウタンポポがはびこって、めっきり少なくなりました。在来種のタンポポが種を飛ばすのは春だけですが、セイヨウタンポポは年に何回も種を飛ばすので、繁殖力が強いというわけです。 ↓ 下の写真はセイヨウタンポポです。花の形も葉の形も在来種とほとんど同じです。
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日本在来種のタンポポとセイヨウタンポポの区別は、ガクの部分を見れば分かります。 ↓ 下の左の写真のように、ガクが反(そ)り返っていればセイヨウタンポポ、右の写真のように反り返っていなければ在来種です。
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 セイヨウタンポポ |  カントウタンポポ |
透(す)き通るように赤く熟したウグイスカグラの実がきれいです。
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クサイチゴとヘビイチゴの写真を並べてみました。左は食べておいしいクサイチゴ、右はまずくて、とても食べられないヘビイチゴです。
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以前に紹介したものとは別の場所に、カイツブリの巣がありました。写真中央のヨシのところに、枯れ草を集めて作った巣が見えます。写真では分かりませんが、卵もあります。親鳥が左横にいます。
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