4月に入り、いろいろな花が次々と咲いています。木々の新緑もだいぶ色濃くなってきました。虫たちも動き始めて、林の中はにぎやかです。
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春の七草の一種・ナズナ(ペンペングサ)に、ナナホシテントウの幼虫がいました。
テントウムシの成虫は真ん丸な形をしていますが、幼虫はこんな細長い姿をしています。食べるのは、成虫と同じくアブラムシ。写真の幼虫も忙しそうに、エサを探していました。
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ツタの若々しい新葉に、黄色いツマグロオオヨコバイが止まっていました。緑と黄色の取り合わせがきれいだったので、シャッターを押してしまいました。 ツマグロオオヨコバイはアジサイやイタドリなどいろいろな植物の茎から汁を吸って生活しています。よく見る虫ですね。逃げるとき、横歩きをするので、ヨコバイというそうです。
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池の浅瀬でメダカが群れています。浅瀬は水温が上昇しやすいので、ここに集まるんでしょうね。体長は1センチ半から2センチ。結構たくさん泳いでいます。 とはいえ、メダカも今では「絶滅危惧種」。大事にしたいですね。
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鴨川にいる水鳥・バンの体の色が随分、濃くなってきました。 バンは幼鳥から若鳥の間は、薄褐色か薄灰色ですが、成鳥になると、この写真のように濃くて鮮やかな色になります。特に、くちばしから頭にかけての真っ赤な色が特徴です。 尾を絶えずピクンピクンと上下に動かしながら歩く姿がユーモラスです。 (上の写真の後ろに写っている茶色の鳥はコガモです)
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右側にいる小さな4羽はコガモ、左の大きな1羽はカルガモです。 コガモは間もなく北に帰ります。カルガモはこのままここに留まるものが多く、アヒルと自然交配種を作ることもよくあるそうです。
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木々の若葉が日一日と色を増しています。日差しを浴び、風に揺れている若葉は、春の息吹を感じさせます。
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アカメガシワが名前の通り、真っ赤な新芽を付けています。
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ユニークな若葉といえばシロダモ。枝の先端に付く若葉は、ベージュ色をしていて、ダラリと垂れ下がります。色も姿も独特です。
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ウワミズザクラの花が咲き始めました。ウワミズザクラはサクラの仲間の原種といわれます。 ソメイヨシノなどのサクラは葉が出る前に花が咲きますが、ウワミズザクラは葉が開いた後に、花房がブラシのような形で枝先に付きます。
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クヌギの木を遠くから見ると、木全体が黄色に見えます。近づいて見ると、黄色い雄花(おばな)が枝先にぶら下がっています。薄黄緑色の若葉とともに、林に彩りを添えています。
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秋に実が赤く熟すのはアキグミ、夏に熟すのはナツグミです。 葉の付け根にこんな花を付けます。花びらはなく、花びらに見えるのはガク。白い斑点(はんてん)の付いた葉も、柔らかな雰囲気を漂わせています。
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ヤマブキの花も咲き始めました。鮮やかな黄色が目を楽しませてくれます。
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ヤマグワの雄花(おばな)です。花びらのない花が集まって下がります。 クワの実といえば、昔は子どものおやつでしたが、最近は自然食ブームでジャムにして食べるのが人気のようです。
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鴨川の岸辺に咲いたカラシナの黄色が水に映ってきれいです。のどかな春を感じさせてくれます。
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これも春に欠かせない花です。紅紫の花が咲くのに、なぜカラスノエンドウという名前が付いているかというと、実(豆果)が黒くなるので名前にカラスが付いたそうです。
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地面を這(は)うように紫色の花を咲かせます。一見、地味な花ですが、よく見るとなかなか風雅な趣があります。 別名は、なぜだか分かりませんが、ジゴクノカマノフタというそうです。
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草の上の部分が赤色を帯び、ホトケノザのような細長い花を付けます。名前は和風ですが、ヨーロッパ原産の帰化植物です。
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これも帰化植物。北米原産です。よく似た花にヒメジョンがありますが、つぼみが垂れ下がるのがハルジオン、垂れ下がらないのがヒメジョンです。
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ちょっと見にくい写真で済みませんが、アシの新芽が伸びてきました。
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シロツメクサ(クローバー)の花です。見慣れた花も、こうしてアップで見ると、違った表情を見せてくれます。
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色彩が非常にきれいです。 「春の七草」にホトケノザがありますが、これは一般的に呼ばれているホトケノザではなく、タビラコという植物のことです。 このタビラコに似ているけれど、大柄なので名前に「オニ」が付いたのがオニタビラコです。道ばた、樹園地、畑地、公園、芝生などいたるところに生育します。
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