もうすぐ春3月。ここ数日、暖かな気候が続き、一気に春めいてきました。
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陽気に誘われて、テントウムシが這(は)い出してきました。テントウムシは冬の間、石の割れ目などに集まって、じっとしています。あと1、2カ月すると、鴨川沿いの草むらにわんさと姿を現します。
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鴨川の水も温(ぬる)んできたようです。カメが水面に顔を出しながら、「ゆー・っ・く・り」「ゆー・っ・く・り」泳いでいました。スローモーションカメラを見ているような感じです。
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岸辺では2匹のカメが日なたぼっこの甲羅干し(こうらぼし)。こんな姿を見ていると、いやー春ですね。
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カイツブリが盛んに鳴いていました。「キュロキュロ、キュロキュロ、キュロキュロ、キュロキュロ」。繁殖期が近づいてきたせいでしょうか、甲高くてよく通る鳴き声が、鴨川にしきりに響いています。
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1週間ほど前、霜柱(しもばしら)がびっしり生えていた所で、フキノトウが枯れ草を押し分けて、顔を出していました。
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足下ではオオイヌノフグリの小さな花が咲いています。日本各地で道ばたや空き地に咲いている直径7〜8ミリほどの花です。こうした小さな花はよーく見ると、きれいな花が多いですね。
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ホトケノザです。これも道ばたなどでよく見かける草です。葉が2枚ずつ円盤のような形で茎に付きます。この円盤のような形が、仏の座る台座を連想させることから名前が付いたそうです。 3、4月になると、ピンクの小さくて細長い花を付けます。この花もよく見ると、なかなかきれいです。 春の七草にあるホトケノザは、コオニタビラコという黄色い花を付ける草のことです。本種とは別の種類です。
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タンポポが1輪だけ咲いていました。花が初々(ういうい)しいというか、黄色がとてもきれいです。
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見上げると、木々の新芽が伸び、枝先が色づいてきています。そういえば、空の雲も冬とは表情を変えてきている気がします。
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