タシギ
 鴨川にタシギがいました。ユーラシア大陸の北部で繁殖し、日本には冬鳥として渡ってきます。
 水田や川の浅瀬の泥の中に、長いクチバシを差し込んで、地中の昆虫やミミズなどを食べます。
 体の色が田んぼの稲株にそっくりの保護色をしているので、冬の水田にいると、なかなか分かりません。


ハシビロガモ
 数は少ないですが、ハシビロガモもいました。平べったいクチバシを持っているのが特徴です。ほかのカモと比べ、首が短く、体がややずんぐりした感じです。この写真はメスです。マガモのメスに似た体色をしています。
 ちょっと怪しげ(?)な顔つきに見えますが、これはオスの幼鳥だと思います。成鳥になると、マガモのように、首から上がきれいな暗緑色になります。
 
 今一番たくさんいるのはコガモで、その次に多いのがオナガガモ、マガモ、ハシビロガモの順でしょうか。

 鴨川の下流から三貫清水の方向を撮影してみました。奧に見えるのが三貫清水の斜面林です。


チョウセンカマキリの卵
 ヤナギの枝にカマキリの卵が付いていました。形が細長いので、チョウセンカマキリかコカマキリの卵でしょう。多分、チョウセンカマキリの卵だと思います。



ハンノキ
 真冬の寒風の中で花を咲かせる木があります。ハンノキです。
 枝先にぶらさがっているヒモのようなものは雄花(おばな)です。雄花の付け根のあたりに、小さな小さな雌花(めばな)があります。
 ハンノキは風媒花(ふうばいか)で、雄花の花粉は風に運ばれて、雌花に受粉します。風媒花は葉っぱのない季節の方が、受粉しやすいんですね。


カラスウリ
 枯れ木にからみ付いているカラスウリの赤い実が目を引きます。写真のカラスウリは小鳥につつかれて、穴が空いています。種を全部食べられたようです。
 カラスウリの種はユニークな形をしています。昔話に出てくる何かに似ていると思いませんか……?
 そうです、打ち手の小槌(こづち)です。昔は、縁起をかついで、カラスウリの種を財布に入れる人もいました。