2007年3月10日

林前会長と当会発足当時のこと

 

2月22日、「三貫清水の会」顧問(前会長)の林柳一氏が、三貫清水の森から天空に旅立たれました。享年85歳でした。ここに当会のメンバー一同、故人が当会の発展に尽力された多大な功績に感謝の意を捧げるとともに、ご冥福を心よりお祈り申し上げるものです。

 

林前会長は、当会が15年前、「三貫清水ほたるの里公園(仮称)守る会」(設立時の名称)としてスタートしていらい、11年間、会長を務められ、率先垂範の行動で会の活動をリードしていただき、また、高齢のため3年前に会長を退いて顧問に就任されて後も、大所高所の立場から様々な配慮やご指導をいただいて参りました。

 

ここで、林前会長との思い出を振り返りつつ、数々の功績の中から、一部を紹介させていただきます。

 

当会は1992年(平成4年)11月、三貫清水の自然環境を守ろうと、林前会長(当時、奈良町自治会長)と赤柴現会長と私(安藤)の3人で結成したのが始まりです。公明党の横田高夫大宮市議の仲介で、新藤享弘大宮市長に当会設立趣意書を手渡し、三貫清水の緑地保全・環境整備を要望したところ、新藤市長から前向きな返事をいただきました。さっそく、市の小島下水道部長が三貫清水緑地整備の担当に任命され、当会と行政が一体化した活動が始まったのです。奈良町自治会においても、当会を自治会の会の1つとして認めていただきました。

 

翌93年5月、32人のボランティアが参加し、第1回の清掃活動を行いました。不法投棄のゴミの山となっていた林の中からは、古タイヤやベッド、車の部品、缶、ビンなどトラック何台分ものゴミが運び出され、市に連絡して回収してもらいました。月例の清掃活動に参加するボランティアの数は、月を追って増え、約120人が集った同年11月の第7回清掃には、新藤市長も参加。市長から三貫清水整備基本構想図が発表されました。

 

それいらい月例で続けてきた清掃活動は、この2月で通算167回を数えることができております。また、当会の活動に対し、大宮市長より感謝状、埼玉県知事より地球環境奨励賞を受賞することができました。これらはひとえに林前会長の人望と和への取り組みのたまものであると、心より感謝するものであります。

 

そのほか、林前会長は当会発足当時、奈良町自治会長として、当会の「お知らせ」を自治会に回覧していただいたり、ご自宅を当会の活動のために度々提供していただくなど、正に公私ともに積極的に取り組んでいただきました。

 

思い出は尽きませんが、私たちメンバーが設立当初の原点に立ち返って活動することが、林前会長の功績に応えることであると決意しております。最後に、改めて心からの感謝と捧げるとともに、ご冥福をお祈りし、追悼記とさせていただきたいと思います。

 

安藤 勝